2011-02-07

旅行記2011 - A voir 見る ブリュッセル編

ブリュッセル初日

■ ギャルリ・サンテュベール Galerie St.Hubert
いわゆるパッサージュ。そんなに長さはない。チョコレート屋、靴屋、帽子屋、ブラッスリー、ハーゲンダッツ、劇場などが並んでいる。食事ならサンテュベールを抜けた場所で探した方が良い。落ち着いていて、ウィンドウを眺めているだけでも楽しい。ここでチョコレートを買っておけばよかった。








■ グランプラス Gland Place
広場。ぐるっと360度歴史ある建物が囲んでいる様は壮観。ここに限らず、ブリュッセルの石畳は隙間が大きいので、ヒール靴は厳禁。派手にやってしまった。スカートに合わせられるぺたんこの靴がなかったんだよ・・・ブーツはあるけど、最近足裏の汗がすごくてブーツは履きたくなかったし、パンツルックは太りすぎで入らないし。地味な黒のぺたんこ靴ってテンション上がらないわよね。
ここでは王の家Maison du Roiを見学。小便小僧の衣装コレクションがたくさん。職員が無駄にたくさんいて、いたるところで話し込んでいる。税金の無駄遣いだ。絵画の修復作業なども行っていた。




■ モネ劇場  La Monnaie
「パルジファル」を見に行った。18時開演。17時前に着いて劇場の ショップを冷やかす。劇場にCDショップがあるのはいいよね。開場してからチケットの引き換えをしようとしたが、チケットオフィスがずっと混んでいる。当 日券を買い求めようという人が並んでいるのだろうか?列に並ぶと「あなたチケットある?今日はもうないわよ、私のを買わない?」と声をかけられた。ダフ 屋?しかしそのマダムは別の女性からまたチケットを買っていた。90ユーロ。100ユーロ札なんて初めて見たわ。そしてまた他の人に声をかけている。想像 するに、チケットはあるのだが、良席を買い手持ちを売って足しにしているのではなかろうか。

-劇場に 入ってもなかなか席には入れて貰えない。案内係の男性が親切で、「あなた日本人?」と知っている日本語をとりあえず全部喋っていた。結構お上手。扉が開放 されて席に案内されたが、この最上階のバルコニー席が狭いのなんのって。仕切られたスペースに椅子が置いてあるだけ。明らかに2脚しか入らないであろう空 間に3脚詰めてある。4階部分になるのかな。サイドで手すりが邪魔。どうせ見るならちょっとお金を出して真ん中の部分か、1階席のバルコニーをお勧めす る。1階部分(日本の2階ね)、はバルコニーがせり出していて見やすそうだったよ。隣はフラマン語(多分。ドイツ語ではなかった)の夫妻で、ちょっとだけ フランス語であいさつした。ご婦人が上演中にブーツを脱ぎ捨てていたのが印象的で・・・西洋人も人前で靴脱ぐんだね。この人はカーディガンもいきなり脱い ノースリーブになってびっくりしたわ。 「パルジファル」の感想については別にエントリを。音響が良く、劇場の天井やシャンデリアも眺めていて飽きない。見学だけでもできる。

2日目

■ カテドラル
朝だったこともあり、静謐な空気。地下はまだ開放されてなかったので入れなかった。色んなものがありすぎて目が休まらないと思うのは、日本人だからか。要素が詰まりすぎてて疲れる。放置している聖書を読むか。聖人の名前は何度読んでも覚えられない。モチーフが分かるとぐっと面白くなるだろう、というのは分かっているけど・・・

■ ボザール Bozar
現代美術館的なものらしい。ちょうど時期的に入れ替えの最中だったようで、無料の小さな展示しかなかった。せっかくブリュッセル・カード買ったのに(今回美術館についてはツキがなかった)。Hungary in Focusは第二次大戦におけるベッサラビアの人の受難とか、そういう話を映像で構成していて・・・なんだか疲れた。王立美術館は結局たどり着けず、さっき調べたら閉館中とのこと。あーあ、ほんとついてないな。

■ 公園 Le Parc de Bruxelles
昼ぐらいに王立美術館を探して彷徨っていった時にちょっと立ち寄った。30代から40代とおぼしき人々が一心不乱に走っている。今日は平日だろ?君達仕事は?と思ったら、どうも昼休み時間に走っている模様。近くのBNPパリバからランニングルックの男性が飛び出してきたのを見た。ベルギーも昼休みが2時間3時間あるのかも。昼休みを短くしていいから早く帰りたいと思う人はいないのかなあ。

■ 軍事美術館

鉄道美術館と迷った挙句、ブッリュセルカードのガイドに載っていたこっちに。もともと無料だったよ。ここは昼休みを取るので注意。ベルギーの軍事関連蒐集能力に活目せよ。まず0階。オーディオガイドを2ユーロで借りてください。展示そのものにはフランス語とフラマン語の札がたまに貼ってあるだけだから。銃とサーベルの数が半端ない。高い壁にもこれでもか!ってぐらい並べてある。地震が起きたら刺さって死ぬ。銃マニアは絶対行くべき。アンヴァリッドどころじゃないよ。
1階と2階はEnigmaと銘打った第二次大戦コーナーで、旧枢軸国の人としては、ちょっと居づらいというか。坊主頭の若い男性がいて「日本人め帰れ、いや死ね」とか思われてなかったか心配だった。日本は軽く無視されてるような構成だったけどね。しかしナチズム・ファシズム・共産主義を同列に並べる構成はどうなのか。共産主義者もネオナチも怒りそうだ。しかしここにある他国の軍装と勲章のコレクションは異常だよ。ハーケンクロイツの旗がでかでかと広げられてて、それが1枚や2枚ではない。なるほど、博物館と銘打てばヨーロッパでも鉤十字を掲示していいのか。日本の勲章もあったの。これが。エンペラー・ヒロヒトより授けられし云々。確認しただけでも2つはあった。持ち主とその子孫は?どういう経路で手に入れたんだか・・・何でこんなに集めてるんだろう。他にも色んな国のものが集めてあったよ。マニア気質なのか?後で写真を。日本の勲章は微妙な気分で撮らなかったけど、ハーケンクロイツはあるよ。
2階になぜか、朝鮮戦争の派兵に関するでかいコーナーがあり、″Yes, we can do too″とキャッチフレーズが打ってある。そう、さっきまでの展示。ベルギーには第二次大戦での華々しい功績みたいのがないんだろう。だから他の国のものを集めてお茶を濁してあるんだ。「しかし我が軍だって何もしていない訳じゃないんだ!」と言いたかったらしい。そしてここでも発揮される蒐集能力。北朝鮮の軍服もばっちりカバー。韓国側の身分証明書もある(ないと困るだろう、本人が)。東京の観光旅行ガイドだの、ベルギー軍人と結婚した日本女性の着物だの・・・やくみつる的なものを感じる。フランス人はベルギー人を下に見ている人が多い印象だが、確かに性格的には相容れないよねこれは。私だってこんな性格の人は嫌だよ。どの国となら理解しあえるだろうか。

■ EU近辺
別にEUの建物が見たい訳ではなかった。来たときと違う駅を使いたかっただけ。軍事博物館を出たときに、ちょうど目の前をベルギーの軍人がスーツケース引いて歩いていて、「空軍かな・・・どこで見分けるんだろう」と思っているうちにあっという間に離され、しばらくすると彼は戻ってきて私とすれ違った。これがまた背は175ないぐらいなのだが頭が嘘みたいに小さい。明らかに8頭身以上ある。「何で引き返したんだろう?」と通りをずっと歩いていくとバリケードが張ってあった。真・女神転生みたいな。警察が「ダメだダメだ」とご婦人に言っている。その横を身分証を見せた女性が通っていく。彼女はEUの職員なのかもしれない。しょうがないから遠回りして地下鉄の駅にたどり着いた。駅もちょっと前まで封鎖されていたようだ。何事かと思ってホテルに戻ってからテレビを見ると、サルコジ大統領が来ていたようだ。行く人はそれなりに遠回りや進入禁止を覚悟するべし。誰がいつ来るかなんて情報は事前に公開されないでしょ。

2日間で以上。5日目の朝はリールに移動。 とにかく、テロ警戒だか何だかでパリにしてもブリュッセルにしてもいかつい銃を抱えた警察や軍人が多い。おかげで怪しげな人にほとんど遭遇しなかった。

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